信じてよいのか?働き方改革

働き方改革が叫ばれるようになり、だいぶ社会に浸透してきました。

働き方改革は日本の悪しき習慣である長時間労働を見直して、健康を維持するとともに、メリハリをつけた働き方をして労働生産性を上げようというものです。

長時間労働によって体調を崩してしまう人が絶えない職場や業界があったり、長時間労働が男性の育児参加の妨げになっていたり、だらだらとした働き方が生産性を下げているという指摘はもっともだと思います。

私は、働き方改革の趣旨には全く反対ありません。

ですが、これをすべての労働者に当てはめることには違和感を持っています。

「プロ」の会社員、ビジネスパーソン、職業人を目指している人たちが、一日約8時間の仕事をして、「はい、今日はおしまい」と終業する姿を見ていると、そんなんじゃ成長できないだろう、と思うためです。

プロとして活躍できるようになるには、会社の仕組みを覚え、人脈を構築し、自分なりのやり方で仕事をして成果を出すことが求められます。

そのためには、訓練×時間 が必要です。

センスの良い人は時間をかけなくても、適切な訓練法を見出してグングン伸びていくことができるでしょう。

他方、多くの人は、時間をかけて少しずつ成長していきます。

これは、一流のプロスポーツの選手が、他の選手と合同の練習だけでなく、きっと人の目に触れないどこかで厳しい訓練をしているだろうと想像できることと同じです。

大事な訓練ための時間を以前は会社の中で得ることができました。残業として認められることもあったかもしれませんし、お金に関係なく自らの成長のために自主的に時間確保することもあったと思います。

今は働き方改革のおかげで昔のようにはいきません。職場以外で会社のPCを触ったり、社外に書類を持ち出すことはNGという会社も多いと思います。

であれば、帰宅後に、紙とペンで仕事の振りかえりをして次のアクションを考えてみたり、資格取得のための勉強をしたり、何かの分野の専門性を高める学習を行うことが考えれます。

社内や社外の人たちと交流を積極的に行い人脈構築するのも一案です。

どうやって自分を鍛えていくかを、それぞれで考えておかないと、ある時期、30~40歳くらいになったときに、鍛えてきた人とそうでない人の間に差がでてきます。それは、昇進や昇給に大きな差が生じてくるということです。

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